松本市蟻ヶ崎に開業して29年が経ちました。修業時代を含めますと38年間治療家として生活していることになります。この仕事一筋に活動させていただけていること、支えて下さっている患者さんに感謝すると共に、これからも使命を全うすべく精進する覚悟です。
さて、その治療家としての歩みを振り返りますと、若いころは技術・知識の習得に躍起になっておりました。しかし今は東洋医学分野の古の人々の経験・観察に日々感心するとともに、少しでも近づきたいと願っています。また西洋医学の発展は私の若いころの想像をはるかに超えており、素晴らしいと思うと同時に私が思惟してきた生命観とはだいぶかけ離れてきたことに危惧を感じています。
たとえば生殖医療や遺伝子治療など今後の行く末が気になります。さらに心の問題を安易に病気と捉えて薬で解決しようとする行為にも疑問を持っています。
また画像診断の発達は私の一つの資格である柔道整復師の役割の終焉を予感させます。とはいえ伝統医療としての固定法・手技技術・外傷の後療技術にはまだ力があると思います。
それから私事にて恐縮ですが現在私の父(95歳)と母(90歳)が昨年より施設のお世話になっております。このような超高齢社会も想像できませんでした。医療・介護・福祉の在り方が問われています。世話する立場がいつ世話される立場になってもおかしくない年齢になり、考えることが以前と変わってきました。
このホームページを開設する際(4年前)治療家としての発言をブログに書こうと思いました。しかし書きたい事柄は必ず個人情報と関係していてなかなか意に沿う表現ができず、もっぱら趣味の「美術」のことばかり書くこととなってしまいました。
意を新たに、患者さんに参考になるような記事を増やしてゆけたらと思っています。
平成28年1月
■1954年 松本市生まれ
■神奈川大学経済学部経済学科卒
■東京鍼灸柔整専門学校柔整科卒
■早稲田鍼灸専門学校鍼灸科卒
■鎌倉市大船 大船接骨院 佐藤元一先生に師事
■東京都北区 佐久間接骨院 佐久間武志先生に師事
■1987年 松本市蟻ヶ崎にて西沢接骨院開業、現在に至る
柔道整復師・鍼灸師
(社)日本柔道整復師会会員
(社)長野県柔道整復師会会員